「刺されてすぐ」に起こるかゆみは,蚊に刺された場合では,まず蚊が血を吸う時に出す唾液により体内の細胞からヒスタミンという物質が分泌され,この物質が神経細胞を刺激することによるもので,ジフェンヒドラミン塩酸塩はこのヒスタミンの働きをおさえます。しばらくしてからもぶり返す「しつこいかゆみ」は,炎症がもとになるもので,デキサメタゾン酢酸エステルはこの炎症をおさえます。また,メントール,カンフルも皮膚に清涼感を与えるとともに,かゆみを鎮め,殺菌作用のあるイソプロピルメチルフェノールはかき傷等からの二次感染を防ぎます。