🕰️オイサーストを旅立った、その後の3人の旅路は－

―旅の途中、とある村へ向かうフリーレン一行。 フェルン：フリーレン様、どこに向かっているのですか？ フリーレン：ヤーパンという町だよ。この町には四季があってね、秋になると美味しい食材が豊富に揃うんだ。 そうなると、人々の食を楽しみたい気持ちがあふれてね。料理を届ける人手が足りなくなってしまう。 だから定期的に依頼があるから手伝いにいくんだよ。その報酬としてもらえる料理がおいしいんだよね。 シュタルク：でも、どうやって一度にそんなにたくさん運ぶんだよぉ…… フリーレン：“食事が楽しくなる魔法”があるんだよ。前にヒンメルたちとの旅で手に入れた、古い魔導書に書いてあってね。 この魔法を使うと、あたたかい料理といっしょに、めいっぱいの幸せを運んでくれる。 フェルン：お料理だけじゃなくて、幸せまで届くなんて素敵な魔法ですね。 フリーレン：ふふーん。この魔法は秋の食材を届けることもできて、旬を余すことなく味わえる。 今日を少しずつ楽しくするためにあるんだ。あとでフェルンにも教えてあげるね。……シュタルクは、走って届けてね。 シュタルク：……えっ、俺だけ走るの……？ ―こうしてフリーレンたちは、食欲の秋を幸せにするべく “食事が楽しくなる魔法” をかけていくのだった。